内分泌内科
内分泌内科
甲状腺は、首の前面・喉仏(のどぼとけ)の下あたりにある横幅4〜5cm程度の蝶々が羽を広げた時の形に似た臓器です。甲状腺では「甲状腺ホルモン」が作られます。甲状腺ホルモンは、新陳代謝や細胞の成長を促す働きがあり、私たち人間が生きていくために不可欠なものです。
甲状腺の病気の症状のうち病院を訪れるきっかけとして一番多い症状は、くびのはれ、すなわち甲状腺腫です。正常な甲状腺は柔らかく、外から手で触ってもはっきりしません。逆に、手で触れることができる場合、甲状腺が腫れている可能性があります。鏡などを見て自分で甲状腺腫に気づくこともあれば、健診やほかの人に指摘されて病院を訪れる方もいます。
甲状腺ホルモンの分泌過剰や、逆に不足することで、からだ全体でさまざまな症状を引き起こします。甲状腺ホルモンの病気にかかった人は、一般的には次のような症状をきっかけに、病院を受診する方が多いです。
甲状腺ホルモン異常の症状は人によって様々です。初期は自覚症状が乏しく、甲状腺自体に馴染みが薄いことから早期発見が難しい病気です。一方で、流産の原因になることや、命にかかわるほどの重症になる場合もあります。それらを防ぐためにも、気になる症状や心当たりがある人や健診などで甲状腺異常を指摘された場合は、放置せずにきちんと受診することが重要です。
日本人の高血圧症のうち約20%は原因の特定と治療ができるとされています。原因の治療ができる高血圧症は、原因が治療できない(原因が特定できない)高血圧症と比較して血管へのダメージが強いことが知られており、若いうちに大きな病気を起こしやすいことが最近の研究で分かってきています。また、治療ができる高血圧症は一般的に、次のような特徴の人が多いようです。
高血圧症は放っておくと脳卒中や心筋梗塞などの命にかかわる病気の原因にも、失明や透析等の大きく健康を損ねる病気の原因になります。さらに、原因を特定できる高血圧の場合は若いうちでも大きく健康を損ねる病気になりやすいため、健康な人生を守るためにも血圧を測る習慣をもち、健診などで高血圧を指摘された場合は、積極的に病院を受診することが重要です。
なお、治療ができる高血圧症の最多原因である「原発性アルドステロン症」や「睡眠時無呼吸症候群」、「腎実質性/血管性高血圧症」などの様々な高血圧症の原因解明の検査を当院で行うことが可能です。原因解明後は、原因の病気に対する診療科の専門医の治療を受けることがそのまま当院で可能です。加えて、専門の連携医療機関も多数ありますので、スムーズな紹介も可能です。
また、高血圧の原因チェックや動脈硬化の程度の検査等、高血圧に関する検査や疑問・要望等ございましたら、遠慮なく遠慮なくお申し付けください。